PHOTOGRAPH
写真をはじめたきっかけ
 昔から写真そのものは好きでしたが、その頃はコンパクトカメラ(いわゆるバカチョン)でした。ただ、北海道は富良野を一躍有名にした「前田真三さん」私の好きな古都は奈良を撮り続けられた「入江泰吉さん」の写真を観ては、感動するだけでした。
 
・・・と言いますのは、私は長年絵画(油絵)を習っていて絵というのは描きたくない物は描かなくても良いんですよね。前に電柱があっても省略出来るんです。でも、写真は見える物が全部写るんだ(写ってしまう)…の感覚だったんです。だから、本格的にやろうなんての気持ちが沸いてこなかったのが事実でした。
 しかし、ある展示会場にて、ハッと気付かされたのです、たった1枚の写真でしたが…その1枚の写真は、たくさんの花の中のひとひらの花弁のみに焦点(ピント)を合わせていたのです。
 「あっ!そうかこんな事が出来るんだ。撮りたい被写体のみにピントを合わせれば良いんだ!」と気づいたのです。この1枚の写真との出会いは、私にとって衝撃的と同時に、ただ先入観のみで何も勉強してなかったのだと気付かされました。
 
この写真家こそ「高田さん」でした。
 
彼の言葉ですが「自然の移ろいは微妙です。その一番よい時、例えば日本画を彷彿するような画面でとらえなくては」「しかし、現実にそんな世界の存在は少なく、邪魔の物があったりよい形でなかったり」「それでくじけるようでは絵画の後塵を拝することになり、あくまあでも理想の被写体を求めねば」
 
【写真は発見の芸術と言われるゆえんです】
「画家は一枚の絵を仕上げるのに試行錯誤し、時間を費やします。」「写真は1/125の1秒くらいのシャッターで被写体を写しとめることが出来ます。」「よい被写体を求め、あの場所へ行けばこんな状態であろうという予測の必然性とさまざまな要素が絡み合っての偶然性がウエートを占める出会い。時には予想以上の感動を与えてくれることが。」「出会いを繰り返す努力・実践あるのみです。」
 
【その裏付けで絵などと同等になるのです】
さらの彼の言葉を引用させて頂きます。「写真は一瞬にしてその世界を切り取り、平面像として結像させます。」「人の視覚では奥行きがあったり、遠近感など一定ですが、レンズは絞りによってシャープやボケた像となり、焦点距離により遠近感も変わります。」「これらレンズの特性を知って写す、カメラアイというもう一つの感覚を身に付けなければならない。」
 
【もう一つ重要なのは構図です】
「被写体の形・色彩、つまり点・線・面の組み合わせを心地よいリズム感になるように組み合わせる。」「もっと重要なのは内容を加味した構図、雰囲気や感情、目に見えない四次元の世界です。」「いわゆる”間”です。」「この”間”の美意識は日本人の美意識で、日本画・俳句・歌舞伎の台詞などの中に存在します。」
 
私はたった1枚の写真との出会いに感動!そして高田さんの言葉を座右の銘として今、写真の世界にのめり込んでますが、最後の言葉”間”については生涯の課題として、きょうも明日も、そして来年も再来年もカメラの担いで、彷徨していたい…種田山頭火のように…
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